なぜ努力や練習をするのか
努力とか練習は、どうして必要なのか。
いろいろ回答はありそうだけど、技術を身につけるためだというのが、自分にはぴたっとくる。
才能は、定義上、あらかじめ備わった所与のものという意味で使われるので、努力とか練習で変えることができない。
でも技術は、努力、練習、訓練などで身につけるものだ。
どうやっても無理なことに、意志や精神力を使っても消耗するだけだが、努力や練習で少しずつ出来ることが増えてくれば、技術が身についてきたのだと言える。
実際、才能と技術をそんなに厳密に区別することができるかというと難しいと思うが、自分には才能がないんだし努力などしないとなると、それは言葉の使い方が間違っているのではないかと思う。
もっともこれは技術思想の一種なのだけど。
技術が誰にでも身につくかといえば、実はそうでもなかったりする。
でも日本の職人思想というのは、技術は誰でも身につけることができるという前提にたって、努力したり訓練することを美徳だとする考え方なのではないか。
そしてそれが日本のあちこちで全体的な水準を押し上げているのも事実なのだ。