ボトルネックの不思議

ボトルネックということばを聞いたことがあるだろうか。

ビジネス書のタイトルで、ボトルネックを解消しなさい的なものがあったら、それはこういうことだ。
 
音楽のオーディオシステムをイメージしてほしい。
単純なところでは、iPhoneにイヤホンを指しただけでも、それはそれでひとつのオーディオシステムだといえる。
音楽ファイルとiPhoneとイヤホンから構成されるシステムであり、ひとつでも欠けると音楽を聴くことはできない。
 
それを踏まえたうえでなのだけど、よりよい音を楽しもうとしたとき、より高品質なパーツを購入しようとしないだろうか。
先程の例でいえば、イヤホンを上位機種にすれば、音がくっきり聴こえたり、低音に迫力がでたりするようになる。
 
それは間違いではない。
だが、ボトルネックというのは、それとは逆の現象なのだ。
 
少し例を複雑にしてみよう。
iPhoneとイヤホンの間に、ポータブルアンプをはさむとする。
そのときiPhoneとポータブルアンプはケーブルで繋ぐのだけど、仮にケーブルが傷んだものだったとすると、オーディオシステムは傷んだケーブルに合わせるはずだ。
いくらいいものを揃えても、傷んだケーブル一本で、音が出ないことだってある。
 
単体でいくらスペックの高いものが揃っていても、システム全体は最低のスペックのパーツに合わせてしまう。
これがボトルネックの考え方だ。
音楽マニアにケーブルやプラグにこだわる人がいるのも、たぶんそういう理由だ。
 
だが、少し不思議に思わないだろうか。
これだとスペックの高いパーツに交換しても、今までと変わらないことにならないだろうか。
最低のスペックのパーツをピンポイントで交換しない限り、システム全体のパフォーマンスは上がらない・・・
 
でも実際はそんなことない。
システムの中でパーツの受けもつ役割が違ったり、パーツの未稼働の潜在能力があるからだと推測するが、いかがだろうか。
 

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