愛というにはほど遠いけれど 魔法少女まどか☆マギカ
先日「魔法少女まどか☆マギカ(全12話)」を通して見ました。
そして今朝「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ(前編)」を見ていたのですが、シーンもセリフも基本的には同じだったので、ちょっと暁美ほむら的な冷めた目で見てしまいました。
どちらかというと考えごとをしている時間の方が長かったと思います。
ブログに書こうと思って。
なにか切り口はないかなぁと思っていたのですが、Wikipediaで「愛」の項を調べて、ああ、これ使えるかもと思いました。
Wikipediaによると、キリスト教では愛は4種類に分類されるそうです。
これを1つずつキャラに当てはめてみるというのが、最初の発想でした。
魔法少女は5人登場するから、ひとつ足りないんですけどね。
愛には欠落が必要ということでしょうか。
愛には、ストルゲー(家族愛)、エロス(性愛)、フィーリア(隣人愛)、アガペー(真の愛)があるそうです。
これを少女たちが契約した動機、願いと重ねると、だいたい次のようになるのではないでしょうか。
ストルゲー(家族愛)→ 佐倉杏子(お父さんを救いたかった)
エロス(性愛)→ 美樹さやか(幼なじみのボーイフレンドを救いたかった)
フィーリア(隣人愛)→ 暁美ほむら(友達の鹿目まどかを救いたかった)
アガペー(真の愛)→ 鹿目まどか(すべての魔法少女を救いたかった)
あとひとり巴マミは、この発想でいうと事故死寸前の自分を救いたかったのだから、自己愛でしょうか。
魔法少女は自らの欠落を発見し、キュゥべえと契約することで願いを叶えます。
ところが、あの通りうまくいかないんですよね。
不条理な願いを叶えることと引き替えに、魂を抜かれ、ソウルジェムという小瓶に閉じ込められてしまいます。
暗示的ともいえますが、そこは設定というべきかもしれません。
なにがしかの欠落感は、人それぞれ抱えているのかもしれませんが、他人からみるともってるものも沢山あるということがあります。
ありあまる程の暇とか。
たいていは差し出すほどのものでもありませんが、自然とあふれ、中にはそれを享受する人もいます。
そうやって人が繋がるのを「魔法少女まどか☆マギカ」では垣間見ることができました。
派手な戦闘シーンもあるし、決して幸せな結末ではないかもしれないけれど、面白かったです。
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