私は客観でもある

言葉を字面どおり真に受けてしまう人ほど、自分は主観であって客観ではないと思ったことがないでしょうか。

このことは一面では正しいのですが、別の面では間違っています。

なぜなら、鼻からあなたは客観でもあるからです。

「私はこう思う」というのは、主観であると同時に客観でもあるのです。

どういうことか。

主観のポジションをいったん他者に譲るのです。

僕はこう思うけど、あの人はどう思っているんだろう?

この時、あの人を主観のポジションにおけば、僕は客観になります。

主観が謎というのは、奇妙な感じがしますが、その効果として、自分を客観のポジションに置くことができます。

「私はこう思う」のは、客観でもあるのです。

このことは、客観といえど、偏見や臆見にみちたパースペクティブのひとつなのだということを知らしめます。

なにしろ、構成員がこれほどまでに多様かつ出鱈目なのだから。

 

 

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