フェルメールブルー

昨日、NHK Eテレの「日曜美術館」のフェルメール特集を見た。

ぼくのような美術の知識のない者にも楽しめる内容だった。

まず、フェルメールの絵がキュートだった。

これが一番。

 

フェルメールというのは、絵画のモチーフが宗教画から日常生活に移り始めた頃の人だそうだ。

番組では、司会者やゲストが「手紙を書く婦人と召使い」とか「リュート調弦する女」などを実際に見ながら、解説や自分の解釈を加えていた。

小説家の平野啓一郎さんが「15秒のユーチューブ」みたいだとキャッチコピーをつけてみたり、イッセイ尾形さんは、絵から物語を組み立ててやや妄想気味に語ったりしていた。

 

絵の解釈にはいろいろあって、時代背景や作家についての客観的事実からアプローチする方法もあれば、どちらかといえば絵そのものに注目して主観的にアプローチする方法までいろいろあって、ああだこうだやって楽しむものらしい。

なんか楽しそうだった。

 

ぼくが記憶している範囲で注目したのが、フェルメールの描いた作品に現れる「外部とのコンタクト」だ。

フェルメールは光の描き方が上手いそうなのだけど、例えば「リュート調弦する女」で描かれる窓がそうだ。

この絵では「調弦する女の左手は回っていない」と解説で指摘され、細かいところを見てるよなぁと感心しつつ、窓の外を見つめる女の見開いた目に想像力が掻き立てられた。

これがとてもキュートだった。

 

「手紙を書く婦人と召使い」など、フェルメールには「手紙」がモチーフになっている作品がいくつかあるそうなのだけど、「手紙」もやはり「外部とのコンタクト」だ。

そういえば、先日このブログでも書いたのだが、フェルメールの作品には「鏡」も出てきて、平野啓一郎さんによると、それもやはり外部や他者を意識しているからだという。

tenhare.hatenablog.com

 

さて、フェルメールの絵画について語ったあとに、こんなものを披露するのもどうかと思うが、これは今日なんにも考えずに買った靴の写真である。 (撮影 iPhone XR

 

https://www.instagram.com/p/BqWrbCRHkqV/

 

ドン・キホーテをウロウロしていて見つけたおしゃれ靴だ。

光の加減でブラックに見えるが、ブルーである・・・。

 

ぼくの意識も、最近、「外部」や「他者」に向かっていると感じる。

ただそれだけの話しである。申し訳ない。

 

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