アルコール依存症脱出記2

お久しぶりの更新になりました。

断酒日数も今年の正月に1000日を無事超えました。

そこで再び途中経過を報告しようと思います。

 

今ではすっかりお酒のことも忘れてしまって、飲みたいと思うことはなくなりました。

ただ、アルコール依存症は一度かかると死ぬまで治らない不治の病だと言われているので、警戒は怠っていません。

酒をやめて時間が膨大にあるため、いろいろなことにチャレンジしているのですが、昨日は料理に挑戦しました。

そのとき悩むのが、料理酒やみりんの扱い。

少しぐらいならいいのかな、と思うのですが、お酒を飲んでいたときの酒癖の酷さを思い出すと、ちょっと手が出ません。

酒の代わりに飴が使ってある、みりんもどきのみりんタイプというものを買って、豚の角煮に使いました。

酒を飲んでる時は、こういうことが一切出来なかったんですよね。

ホントに時間の無駄だったといまでは凄く後悔しています。

 

このテーマで、現在アルコール依存症に悩む人にお伝えしたいことは沢山あるのですが、どういう風に語っていけば役に立つ情報になるのか、正直まだ掴めていません。

が、ここまでの文面でも、かなり丁寧に酒をやめることのメリットをお伝えしているつもりなのです。

 

別に自慢したくてこんなことを言ってるわけではありません。

ぼくも重度のアルコール依存症だったから、こういう体験記を読む患者さんの気持ちも分かるつもりです。

節酒でどうにかなるんじゃないか、とか、飲み続けたって、どうにか身体はもつんじゃないか、とか、そういう藁にもすがる気持ちは、ぼくもありました。

ただ、ぼくの感想としては、あのまま飲み続けていたら、身体を壊してまたどこかに入院したか、もう死んじゃってたかもな、という気持ちがあります。

 

長年お酒に苦しんだぼくの結論としては、アルコール外来のある病院に、3ヵ月入院するのがベストという感じです。

入院中は、もちろん飲めないし、アルコールや依存症について勉強することになって、この経験が、一番ぼくの支えになっています。

人の体験記を読み漁るより、はるかに断酒を成功させる確率は高いです。

自助グループなどとも繋がれることはありますが、ぼくは自助グループには行ってません。

(院内での勉強でキリスト教には興味が出ましたが。それもまた人生勉強になります。)

 

お酒をやめるには、アルコール外来のある病院に3ヵ月入院して、退院後は、時の経過とともにお酒のことを忘れてしまうのがベストだと思います。

忘れてしまえば、飲みたいという飲酒欲求もなくなりますから。

お酒のことを完全に忘れるには、時間がかかるので、なるべく早いタイミングで実行に移されることが肝要です。

そうすると、弱っていた身体も、次第に回復してきます。

ぼくはいま肝機能の数値は正常です。

飲んでるときは、γGTPが1000を超えることもあったにも関わらず、です。

このように、アルコール依存症は、影響が人生の多岐に渡るので、なかなか一言で語り尽くせないのですが、一度断酒すると、もう一度、人生をやり直す機会を貰えます。

時間がこの病の鍵なのです。