2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

すべてが大事なわけじゃない  遅読家のための読書術 印南敦史

一冊の本に書いてあることが全部重要ということはありません。 実際、一冊読めば、重要度には差があることが分かると思います。 考えてみたら当たり前のことです。 スマホやPCで、ニュースを読んだりSNSをするときは、無意識のうちに流し読みをしています。 …

わたしのラーメン遍歴

最近スーパーで博多ラーメンのインスタント袋麺を見つけました。 昔から白濁スープの豚骨ラーメンはありましたが、博多ラーメンの極細麺を見つけたのは初めてでした。 明星チャルメラシリーズのノンフライチャルメラ豚骨がそれです。 博多ラーメンといえば、…

サミュエル・ベケットの現代性について考えてみる

サミュエル・ベケットには、「ある」と「ない」の運動しかない。 同時代の同じアイルランド人作家のジェイムズ・ジョイスの複雑さに比べたら、ある意味シンプルですらある。 そのシンプルさゆえに、芝居を見る者を驚かせ、やがて胸を打つ。 「ロッカバイ」の…

青の時代 電気グルーヴ「A recycled」

レコードプレイヤーを買ったら、昔のことが少し懐かしくなりました。 大学生のころ何回か通ったクラブでは、DJがアナログのレコード盤を回していました。 クラブというのは、僕の友達によれば、どんな人でも来ていいところでした。 実は敷居が高くて紹介とか…

違和感のマーラー

グスタフ・マーラーの第一印象は、不快でした。 初めて聴いたのは交響曲「大地の歌」でしたが、最初のテノール歌手でつまずきました。第1楽章は「現世の寂寥を詠える酒宴の歌」というタイトルを持っていますが、いま聴くとちょっと笑えます。寂寥なのかもし…

おれ、音楽沼にはまる。レコードプレイヤーまで買ってしまった。

横浜、たそがれ、ホテルの小部屋♪ 自宅の小部屋からすいません。 音楽ネタがつづきます。 やれクラシックだ、ハイレゾだ、いってたら、とうとうアナログの音が聴きたくなってしまいました。 もうね、これは沼ですよ。 音楽沼。 最初は図書館で粛々とクラシッ…

レナード・バーンスタインのベートーヴェン交響曲第7番

バーンスタインといえば、カラヤンと並び賞される20世紀後半を代表する指揮者です。 3人目になると意見が割れるのは世界3大オーケストラでも同じですが、バーンスタインとカラヤン、ウィーンフィルとベルリンフィルは堅いと思います。 僕がクラシック好…

体験的読者論

僕は30代になってから、村上春樹の小説を読み始めた。 もっと若い頃に読んだこともあったが、いまひとつピンとこなくて熱心な読者になることはなかった。 なんというか少し暇になったこともあって、ひとりの作家を追いかけるということを始めてみようと思っ…

つれづれなるままに 日暮らし 硯にむかひて 「Kiss4月号」

Kiss4月号に「のだめカンタービレ」の読み切りが掲載されています。 僕は単行本で読んでいて、しかも未だ完読してないのですが、Kissを読んでみました。 ツイッターで予告があったとおり、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番でした。 ラフマニノフといえば、…