人にやさしく3・・入院
痛む足でよろよろトイレに行って転んで、あ、これはちょっと普通じゃないと気づいたぼくはなんとかベッドまで戻りました。
枕元の電話でフロントに連絡して、なんとか病院までのタクシーを手配してもらい、車いすを持ってきてもらうことにしました。
フロント係の方はすぐに来てくれましたが、その時にはすでに両足は激痛で、一人で車いすに乗ることもできず、フロント係の方に体重を預けるかっこうで車いすに乗りました。
荷物をまとめてもらい、タクシーまで車いすを押していってもらいました。
残っていた酒は捨ててもらうことにしました。
最後の酒になるかもしれないと思いながら。
出雲市民病院の緊急外来で診察を受けるのですが、ある時から、これは酒の飲み過ぎによる低カリウム血症だと予想はついていました。
すでに一度この病気で入院を経験しているからです。
血液検査の結果は、やはりカリウムの数値が低下していました。
検査の結果を待っているうちに、片足ずつ麻痺して動かなくなりました。
カリウムの点滴を打てばすぐに治るかなとも思っていたのですが、緊急外来の簡易ベッドで寝返りひとつ打てないような状態になってしまいました。
そうしているうちに、鳥取の実家から両親が病院に駆けつけてくれました。
ホテルから携帯で「帰れない」と連絡したのですが、泊まったホテルまでは伝えておらず、あとで聞いた話では、自分たちで探したそうです。
幸い2軒目で見つけ、どこの病院に行ったか教えてもらってそうです。
そして担当の医師の説明によると、とても帰れる状態ではないので入院とのことでした。